とあるコンテストにて

9月11日、両備テクノモビリティーカンパニーのピットはいつもに増して活気づいていました。
岡山工場のピットを歩いていると「エアーよし。バルブエアー漏れなし。」と大きい声が聞こえてきました。
何かしら紙を持った2人が、作業者1人をじっと見つめ、時には何かアドバイスをする様子が見受けられました。

そして「ナット異音なし。回転よし。」の声が響き渡ります。

どうやら、5日後に開催される両備グループ「SSP-UP技能コンテスト」に向けて猛特訓中だったのです。

このコンテストには、両備グループの各社から腕利きの技術者たちが集まります。

両備テクノモビリティーカンパニーからは、3名のエキスパートがコンテストに参加します。
そして、競技内容は、『タイヤ脱着作業・ホイール、クリップボルト点検競技』で、約30分通しで高度な作業を行う必要があります。
実技で使用する車両は、小型の普通車ではなく、重さ10トン以上の路線バスです。

日頃の成果をそのまま出せばよいと思われるかもしれませんが、20名以上のスタッフが見守る中で、各参加者は採点表のチェックポイントに忠実に従って作業を進めなければなりません。

採点表のチェックポイントが記載されている紙を元に、忠実に点検できているか先輩社員と同僚の2人が参加者の点検実技を再チェックし、全力でサポートしています。
先輩社員も同僚も、一丸となって競技者を応援し、成功に導くことがこの「SSP-UP技能コンテスト」の魅力です。

そして、いよいよ本番の9月16日がやって来ました。コンテストは松田社長のあいさつで開始され、午前10時から緊張の瞬間が訪れました。

ジャッキアップ

ナット取り外し

タイヤ・ホイール損傷確認

タイヤ取付

タイヤ交換作業管理表の作成

3名とも素晴らしいタイムで終了し、本番で実力をしっかりと発揮しました。
大型の路線バスにおけるタイヤ脱着作業は、高度な技術と正確性を要求される難しいタスクで、たった30分という制限時間内に「47個もの作業項目」を完璧にこなすことは、非常に困難であったと言えます。
彼らの成功は、長い時間と精力的な努力の成果であり、これからもサービス技能の向上に向けて更なる努力と成長が期待されています。
そして、このコンテストを通じて、チームワークが一段と深まり、技術が伝承されていくでしょう。
本当にお疲れさまでした!